しかし、当日スキー場に着くとかなり風もあって上の方は霞んで見えない状態。ピークは無理かもしれないなぁと思いつつ、とりあえず進みます。でもゴンドラを降りるとすぐに樹林帯の登山道で、風はさほど気になりません。登山道のマークもはっきり見えるし、先行者も何組かは踏んでくれているので大丈夫そう。雪はフカフカのパウダーなのでツボ足で進みます。
途中、スキーのメンバーがシール歩行を試みますが、スキーで登るにはちょっと急なところもあり、なかなか難しいようでした。さらに雪がだんだん深くなってきて歩きにくくなってきました。
天狗の露地という看板のあるところで、看板から少し谷側に入ると開けたところがあり、曇ってはいるもののふもとが見渡せる気持ちのいいところがありました。
ここで、先行していたスノーシューグループがもう降りてきたので、「早いですね」と声をかけたところ、雪が深くて戻ってきたとのこと。えっそんなに?? 詳しく聞けなかったので、とにかく行ってみるしかありません。確かに徐々に一歩一歩の沈み込みが大きくなってきました。スピードが上がらず、寒いのに暑い!ピークはまだかー!
なんとか蓼科山荘に着いたものの、予定よりも遅くなってしまったので、ここで引き返す組と、もう少しピークを目指す組にわかれることにしました。山荘から少し行けば樹林帯が切れて風のある岩稜帯に出るはずなので、そこまで行けば雪は減ると期待して、後者の組はもうひと踏ん張り。
でもこのわずかなはずの樹林帯のラッセルがものすごくて、もがけばもがくほど沈むだけの状態。1歩進むのに大汗かいて暴れているのがなんだかおかしくて笑いがこみあげてきました。これがラッセル地獄か!と初めて理解しました。唯一先行していたスキーのベテラン風男性もすぐ先で断念しているのが見え、我々も敗退を決意しました。。。
この日はBSフジの撮影隊が我々の後ろでゆっくり登ってきていて、彼らは山荘から先はワカンを履いてアタックしてみる様子でした。「絶景百名山」という番組だそうで、放送予定は確か3月7日あたりとのことでした。時間が遅めだったけど、無事に登頂できたのかな。我々もチラッと映っているかもしれないので、見てみたいですね(笑)
そんなわけで、2組に分かれて行動した時間はせいぜい10分くらい。山荘で合流して一緒に下山しました。
スキー組は下山時も、樹林と深雪でかなりの苦戦。歩くよりも大変だったかもしれないけど、意地を見せてくれました。
風が強くなったからか、飛ばされてきた雪で道が埋もれつつあって、本当にこれが通ってきた道か?とドキっとするほどでした。蓼科山は雪山入門編と言われているようですが、こんなにも雪があるとは、、、甘かったです。 もう少しラッセルを経験して、体力を消耗せずに効率よく歩ける技術を身に着けて再挑戦したいです。
でも純白の雪と存分に戯れることはできました!蓼科の雪よ、悔しいけどありがとう☆