二子山中央稜 岩登り(2017年6月11日)

会員2名がマルチピッチの入門コースである二子山中央稜に行ってきました。以下は参加したKさんの山行記録からの抜粋です。

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最高の天気の中、股峠駐車場に着くと我々で11台目。先着パーティーが着々と準備をしていた。アプローチの登山道を歩くとやがて目印の赤いドラム缶が見えてきた。前に登り始めた2人組がいるが、後続はいない。

真っ白な岩肌

1ピッチ目
真っすぐ登り、途中から右上するバンドに乗ってトラバースするのだが、トラバース入口のピナクルに上がる所が少々難しい。左側の壁とピナクル側面でステミングしながらじわじわと上がり、エッジをつかんで乗り越えた。1ピッチ目終了点で先行パーティーが行くのを待ちながら小休憩。隣に見えるローソク岩を眺める。あれも登れるらしいが、かなり急傾斜の鋭い岩峰だ。

ローソク岩

2ピッチ目
スタートからすぐ左側へトラバースし、左上しながら登っていくが、最後のランニングをかけ終えた所で行き詰ってしまった。終了点のあるバンドまでは数メートルなのだが、80度はあろうスラブ面でスメアリングも効かない。周囲に使えそうなホールドも見つからず、プルプルしながらクライミングダウンしてNさんにリード交代。Nさんは最後のランニングからさらに左にトラバースし、例のスラブ面を左側面から難なく登って行った。急がば回れ、視野の狭さを反省。。。

3ピッチ目
中央稜の核心部分。数メートル登ってからクラックを登る。リードのNさんが肝心の部分をどうやって登ったのかよく見えなかったが、腹をくくって登りだす。フーフー言いながら核心部分に到達。クラックは下部よりも幅広になり、ジャミングを試してもうまく効かない。しばらく粘ってみたがここは妥協。悔しいがテンションのコールをしてからロープを掴んで体の向きを変え、クラック左右壁面にスメアリング+ステミングでじりじり上がる。そんなこんなでなんとかガバまで到達。間もなく大テラスに着いた。いつの間にかローソク岩は眼下に小さく位置していてちょっといい気分。

核心部分を登るNさん

4ピッチ目
短く、Nさんのリードですぐに終了点に到達。

5-6ピッチ目
すぐ上にオーバーハングの岩塊がせり出しているが、右側から左へ斜上して岩塊の右脇を登る。景色も良く快適に登れるがランニング支点が少ない。気を引き締めて登り、セカンドのNさんを迎える。6ピッチ目は初めに懸垂下降用の支点が現れるが、さらに先に頑丈なプレートが設置してあった。これがこのルートの終了点。

最後は歩いて稜線へ。到着してNさんと登頂記念の握手を交わす。最高に気持ちがいい!天気にも終日恵まれ、南側の両神山が立派だ。
話をしながらパンをかじるが、緊張していたせいか、のどがカラカラでパンが詰まる。飲み物が最高にうまい。
景色に名残を惜しみつつ、一般ルートで下山。帰りの車内でも山の楽しい会話が弾む。
減量に取り組み、日和田山でベテラン会員からトレーニングを受け、進歩は遅いながらも自分なりに頑張ったここ数ヶ月。充実と喜びに満ちた一日であった。

稜線にて。やったね!

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