北アルプス 烏帽子岳~船窪岳~七倉岳 縦走(2017年8月11~13日)

今年のイタロー夏合宿として、前夜発2泊3日で高瀬ダム~烏帽子岳~船窪岳~七倉岳~七倉ダムの周回コースを歩いてきました。
初日は七倉山荘駐車場からタクシーで高瀬ダムまで。巨大なロックフィルダムの九十九折の道にテンションが高まります。高瀬ダムからブナ立尾根の登り口のところに水場(というか沢)があるので、たっぷり汲みました。烏帽子小屋で水は買えるものの、基本的には翌日の船窪の幕営地まで水場は無いのがこのコースの辛いところ。さらに、ブナ立尾根は北アルプス三大急登の一つとのことで、気合いを入れて行きます。

急登と暑さでうなだれる

この日は烏帽子小屋までなので距離は短いものの、くんだ水の重みもあってなかなかペースが上がらず。なんとか烏帽子小屋のテント地に二張り分を確保し、ビールを買って乾杯!メンバーの一人はビールを保冷剤と一緒に荷揚げしてきていてびっくり。それは重いわけです(笑)稜線まで来ると高山植物もたくさん咲いていて、小屋の前には白いコマクサも咲いていました。

手前がイワギキョウ、奥の左右にそれぞれ白とピンクのコマクサ

野口五郎岳方面の裏銀座縦走路。さすが山の日、テントがぎっしり。

夜は雨に降られましたが朝はやんで霧になっていました。コマクサの群生地を脇に見ながら烏帽子岳に向かいます。

烏帽子岳に着く頃は少し日が差して来て、荘厳な雰囲気に

烏帽子岳てっぺん

烏帽子岳のすぐ北側は四十八池という池塘がたくさんある場所で、露に濡れた花たちが迎えてくれました。

アルプスっぽい!

ヨツバシオガマかな?奥はチングルマの群落。

南沢岳~不動岳の途中で雨に降られ、景色はまったく望めませんでしたが代わりに足元の花に励まされました。

砂礫にがんばって咲いているコマクサたち

不動岳から先は両側が切れ落ちているところや、はしごやロープがある場所も多く、スリリングで長い道のりでした。

ザレ道をトラバース

高瀬川断層が一直線に見える!

荷物に振られないように慎重に

数年で崩れそうな道。一人ずつ渡れと書いてあった。

船窪小屋の幕営地は烏帽子小屋よりもさらに狭かったものの、この日もなんとかテントを張ることができました。船窪小屋の幕営地とはいえ、小屋まで片道20分かかるので受付は翌日にすることとして、とりあえず水を確保。しかしここの水場もかなり険しいところを降りなければならず、暗くなっていたら危ないところでした。。。

翌朝起きると快晴!昨日がんばって登ってきて良かった、と心底思いました。

歩いてきた稜線が雲海の上に一望できました

七倉岳山頂にて

船窪小屋の青い屋根。いつか泊まってみたい。

烏帽子岳はこちらから見るとちょっとつぶれた烏帽子が乗っているようでした

あとは下るだけ!と思いきや、七倉への道もなかなか急で、膝に優しくない道でした。

丸太の梯子がスベる~

やっと着いたー!このトンネルを左に行くと七倉山荘は目の前。

夏の北アルプスの中ではかなりつらいコースだった気がしますが、合宿らしく、暑い中たくさん汗をかいてよく歩きました!お疲れ様でした。