奥多摩 南秋川 小坂志川 湯場の沢 沢登り(2024年6月9日)

今回は会員6名が参加。沢登りは久しぶりのメンバーが多く、比較的短くて易しそうだという湯場の沢へ。武蔵五日市駅前のバスは大賑わいで、ハイキング客だらけだった。バス社員さんが列整理をして2台目も出してくれたので座って乗れた。ありがたい。

バス降りてすぐ林道へ。45分程歩くと入渓ポイント。小坂志川を左に見て、湯場の沢は右から入ってきている。目印は林道右手の崩れたトタン。手摺のない橋の袂から入渓。すぐに右岸にコンクリートの水溜のようなものがあり、これが鉱泉跡らしい。

初めからちょうどよい水量で、最後まで膝下くらいまでしか濡れずに登れた。心配だった寒さもほとんど感じず、ブルブル震える辛い沢登りにはならなかった。水も澄んできれいだったし、2~3mくらいの滝がちょこちょことあって、ゴルジュもあり、短いながら変化があった。沢沿いは広葉樹が美しく鳥の声もたくさん聞こえた。

滝の中を正面切って登ればステップがありそうでも、やはり冷たいのでもろに水にかかりたくはなかったため、脇を登ろうとすると苔が多く滑りそうだった。ベテランメンバーにお助け紐やロープを何度も出してもらいながらだったが、それでも自分で滝を登るのは最高!沢登り2回目のはずのメンバーはヒョイヒョイ登っていて、とても上手でびっくり。

中盤以降は流木倒木でちょっと荒れていたが、最後の詰めもそんなに長くもなく、ヤブもないしわかりやすかった。登山道に出てからはひたすら下りでスギ林の中をつづら折りに下るのが約2時間。ちょっと膝には良くないが楽に下山できた。

全般的にちょうど良い水量と少しの緊張感と、久しぶりでも登れたという大きな達成感で、とても楽しい山行となった。沢登りの自由度の高さと、自然とより一体になれる感覚がやはり最高だと思った。

登山道で1組だけ出会ったが、他に会う人は無く、適度なせせらぎで静かな沢歩きを楽しめた。バスで行けるというのは貴重だし、毎年シーズンインに行きたいくらいだ。6月の梅雨入り前に気合い入れて行った甲斐があった。