シルバーウィークを利用して山形・新潟県境の朳差岳(えぶりさしだけ)に行ってきました。前日の車移動(休憩込み)で7時間近くかかりました。。。やっぱり山形は遠い。
飯豊山荘の丸森尾根登山口から入ります。飯豊山荘の駐車場は満車だったけど丸森尾根はあまり人気はなく、小雨の中、急登を進みます。
天気はだんだん回復していき、地神北峰に着くと視界が突然開けて、頼母木山方面は紅葉に染まっていました!紅葉なんてまったく期待していなかったのに、やはり東北の秋の訪れは早い。
頼母木小屋はすでにたくさんのテントが張られていましたが、なんとかトイレの目の前の位置を確保。でもここのトイレはバイオトイレできれいだし匂いもありませんでした。さらにこの小屋は沢から汲み上げられた水が蛇口からじゃんじゃん流れていて、キンキンに冷えたビールも売られていました。そしてイタローのジャンボテントはひときわ目立っていました。6人で一つのテントに一緒にいられるというのは楽しい。
2日目は頼母木小屋から朳差岳へのピストン。荷物も軽い上に、快晴の天気。スキップしたくなります。朳差岳の南にある鉾立峰はなかなか急でしたが、草花やバッタやカタツムリなどに癒されながらゆっくり登ります。
頼母木小屋の管理人さんから、朳差岳山頂から前朳差岳方面に少し下った先に長者平という、池塘のある素晴らしい草原があるとのことで、そちらまで足を延ばしました。
朳差岳をバックに人文字。わかるかなー?「えぶり」の字は木へんに「八」が正しいそうですが、フォントによっては木へんに「入」になってしまうものもあるようです。
飯豊山地や蔵王、朝日連峰をぐるっと見渡すことができ、膝丈で金色に染まった優しい草むらと美しい水をたたえた池塘が極上の楽園に思えました。この場所は数年内に自然保護のため立ち入り禁止になるかもしれないとのこと。今来れてよかった、と心底思いました。
この日は昼過ぎからテント前でおしゃべりをしたりゲームをしたり昼寝をしたり、ゆったりと過ごせました。また、昨夕よりもさらに美しい夕陽にも出会えました。
3日目は地神山に戻って門内岳まで行きました。こちらの尾根も紅葉が美しく、起伏もそれほどないのでルンルンです。
門内小屋でUターンし、梶川尾根から飯豊山荘に下山しました。梶川尾根は丸森尾根よりもさらに急で、ここを登るのはあまり想像したくない感じでした。。。
飯豊はどこも急登ばかりで、なかなか甘くないようです。それでもその先にあの幸福な尾根や草原や池塘があるかと思うとなかなか奥深く、どんなに急登でも、東京から遠くてもやっぱりまた来たいと思いました。いい天気とテント場に恵まれ、とても充実した至福の山行となりました。