2021年12月 山行一覧

12月4日日和田の岩場岩登り会員1、他1
12月12日道志山塊 今倉山~二十六夜山山登り会員3
12月16日奥武蔵 天覧山~多峯主山山歩き会員3
12月16日長瀞 金ヶ嶽山歩き会員2
12月18日六甲山系 摩耶山ボッカトレーニング会員2
12月19日逗子 鷹取の岩場岩登り会員1、他2
12月21日★富士山麓 三国山山歩き会員2
12月26日丹沢 塔ノ岳山登り会員1、他5
12月29~30日★八ヶ岳 高見石~にゅう
天狗岳(悪天中退)
雪山登り会員2
12月29~30日北アルプス 焼岳(悪天中退)雪山登り会員6
12月30日長瀞アルプス 宝登山山歩き会員2
山行日の★:前夜発

足尾山地 中倉山~沢入山 山登り(2021年10月31日 前夜発)

以前別の会員が行って撮影した写真が印象的だったため、行ってみることにした。最近ちょっと人気の山らしい。この山のシンボル的存在は「孤高のブナ」だそうだ。そこまで行って戻るだけなら日帰り可能なようだが、沢入山(そうりやま)まで足を伸ばすことと、あまり馴染みの無い方面ということもあり、余裕をもって前夜発とした。

前夜、大畑無料駐車場に着くと他に車は無く、満天の星空の下、静かな夜を過ごせた。トイレもあり、きれいに管理されていた。翌朝、車で数分の銅親水公園駐車場に着くと車が10台以上停まっていた。やはり昨夜の駐車場は正解だった。

ゲートを越えて進み、左に見える橋を渡ってさらに松木沢方面のルートを右に分けて左の仁田元川沿いを目指す。川岸近くに白い点々がたくさん見えていたが、行ってみると植樹された一本一本の木につけられたプレートで、地元の小学生が今月植えたばかりのものだった。

平坦な道を進むこと1時間で中倉山登山口となった。ここからくすんだ紅葉の雑木林の中、ジグザグと上がっていく。標高約1300mの尾根までひとがんばりすると展望が開け、傾斜も緩む。地面には小笹が緑を添える。

登っていたら、木の幹にセミの抜け殻がたくさんついているのを発見した。どれもが山の斜面下側の樹肌に頭を上に向けて一列に並んでいる。山から吹き下ろす風をよけるためだろうか。しかもほとんどの抜け殻は、樹皮に割れ目のあるナラかカシワかの樹についている。セミもホールドやスタンスがしっかりある所がしがみつきやすいのだろう。それでも、たまーにつるんとした樹に一匹見つけることがあって、これは上級者(セミ)もしくは独立独歩を好む変わり者で一人(匹)頑張ったんだなぁと感心した。

中倉山直下でルートが分かれ、メンバーの1人は右からなだらかに登るルートを、2人は左の直登ルートを選んだ。後者のルートでは途中、赤黄に色づいた樹木が大岩に寄り添うちょっとした展望台があった。ここから左にトラバースルートが分岐していたが、山頂へは直登する。3人合流して台地状の中倉山山頂1499mへ。右に松木沢を挟んで男体山が大きく見えるが、頂上には雲がかかっていた。そして山頂の先の鞍部にぽつんとある一本のブナを見下ろせた。かっこいい。これが「孤高のブナ」か。周りはロープで囲われ、近づいて直接触れることはできなかった(コロナ感染予防なのだろうか?)。

時期的には多少遅いものの、左の山肌は紅葉のパッチワークとなっていたが、青空でなかったのが残念。天気が崩れてきて多少雨粒を感じるようになったが大したことはなかった。行く手に見える山の稜線は、右側ははげた露岩の急斜面で、左は緑の絨毯敷きで白樺林の緩斜面になっていた。登山道はその縁を這い上がっていた。頂上に枯れ木1本の波平ピークを越え、沢入山1704mまで約1時間。頂上の先には、またのびやかな緑地が広がっていて、その奥に整った三角形の皇海山がよく見えた。

小休止の後、スタート地点を目指して戻るが、波平ピークを下りたら分岐右のトラバースルートで先の大岩展望地点まで行く。ここからは登ったルートを下山。帰りの林道では秋晴れとなった。また一つ良い山行ができた。

資料を見ると沢入山からさらに庚申山まで登山道がつながり、途中に幕営できそうないいところもあるので今度は春に山中一泊で歩いてみたい。

2021年11月 山行一覧

11月4日船形連峰 泉ヶ岳山歩き会員1、他1
11月5日★奥秩父 瑞牆山山登り会員2
11月7日赤城山 長七郎山~地蔵岳山登り会員2
11月11日日和田の岩場岩登り会員1、他1
11月13日東丹沢 仏果山山歩き会員1、他1
11月14日赤城山 鍬柄山~鈴ヶ岳山登り会員2
11月14日中央沿線 扇山~百蔵山山登り会員6
11月14日神流の岩場岩登り会員1、他3
11月19日群馬・長野県境 鼻曲山山登り会員2
11月20日日和田の岩場岩登り会員1、他1
11月20日赤城山 黒檜山山登り会員1
11月23日中国山地東部 雪彦山山登り会員2、他1
11月23日日光 鳴虫山山登り会員7
11月24日日和田の岩場岩登り会員1、他1
11月26日丹沢 大野山山歩き会員1、他1
11月28日奥多摩 金比羅山山歩き会員1、他8
11月28日高尾山 南高尾山稜ボッカトレーニング会員5、他1
山行日の★:前夜発

2021年10月 山行一覧

10月2~3日★奥羽山脈 栗駒山、五葉山山登り会員2、他2
10月3日★日光 日光白根山山登り会員1
10月3日日和田の岩場岩登り会員1、他1
10月3日上越国境 谷川岳山登り会員1
10月6日★足尾山地 備前楯山山歩き会員2
10月6日日和田の岩場岩登り会員1、他1
10月11日★栂池高原上部 白馬乗鞍岳山登り会員1
10月13~14日★森吉山、八甲山山登り会員2
10月15日中央沿線 九鬼山山登り会員2
10月16~17日★袈裟丸山、表妙義山山登り会員2、他1
10月16日日和田の岩場岩登り会員1、他1
10月20日日和田の岩場岩登り会員1、他1
10月23日小田急沿線 弘法山~権現山山歩き会員1、他1
10月24日日光 男体山山登り会員1
10月24日奈良 生駒山山歩き会員2、他2
10月27日日和田の岩場岩登り会員1、他1
10月29日日光 赤薙山山登り会員3
10月29日★甲斐駒北麓 日向山山歩き会員2
10月31日日和田の岩場岩登り会員1、他1
10月31日★足尾山地 中倉山~沢入山山登り会員3
山行日の★:前夜発

荒島岳 山登り(2021年7月23日 前夜発)

今年はコロナ禍であまり遠出できず、高い山にも登れていないので、7月の連休だけはちょっと頑張る山に行こうと思って福井県の荒島岳に行った。荒島岳は日帰りできる山だが、結構急登もあるし夏は暑くてしんどいという前評判だった。

前日は福井駅からレンタカーで勝原(かどはら)園地(大野市営の無料キャンプ場)へ向かった。勝原園地は集落から少し離れて林の中にあるので行き方はわかりにくかったが、行ってみるとたくさんの車があって驚いた。ここは汲取トイレと川の水を引いた簡易な水場があるだけだが、トイレットペーパーが置かれて草刈りはしてあるし、無料のわりによく管理されて気持ちの良いところだった。周りに店はまったくないが、河原もあり結構広く、適度に木も生えているので穴場的な人気キャンプ場のようだ。

我々も大きな松の下にテントを張って久しぶりのテント泊を楽しめた。夜、少しだけ雨が降ったようだが、ぐっすり眠ることができた。

今回は勝原コースから登って下山(しもやま)コースで下山することを考えていたが、前日もものすごく暑かったので、少しでも行程の短い勝原コースのピストンに急遽変更した。

勝原スキー場跡地から登っていくが、最初の坂がアスファルトの真っ直ぐな急登で、木陰もなく朝から強い日差しで、これだけでかなりのダメージを受けた。ようやく土の道に入って40分ほど歩くと、リフトの大きな滑車の残骸のようなものがベンチになっていて一休みできた。ここでなんと、「荒島岳登山口」という看板が立っていて、「え~、ここがまだ登山口なの??」とひどくがっかりした。

その後も特段眺望があるわけでもなく、ひたすら登っていく。白山ベンチというところも木が茂って白山はよくわからない。大きく明るいブナ林が木陰は作ってくれているものの、とにかく暑い。ずっと団扇で仰ぎながら歩いた。時々咲いているお花とたまに吹いてくる涼しい風に癒される。春に来たら結構お花がきれいな山のようだ。

中出コースと合流すると「もちが壁」という岩場(鎖やはしごあり)があり、すれ違いなどで少し時間がかかった。岩場を過ぎると急に樹木の背丈が小さくなって開けてくる。

頂上にぽっと出ると、そこは突然お花畑になっていた。このお花畑があったおかげでご褒美をもらった気がした。トンボもたくさん飛んでいた。あいにくガスが湧いてきてしまって周りの山はよく見えなかったが、大野の街の方はよく見えた。そういえば昨日も大野市街から荒島岳はよく見えたなぁ。

下りもとにかく暑い。気温が上がってきて蒸される。朝登って来たアスファルト道の両側には個人の名札付の記念の桜がたくさん植樹されていたが、この暑さで枝がうなだれてしまっている。朝はそうでもなかったのに。記念植樹なのでなおさら枯れてしまわないか心配になった。

やはり前評判通り修行のような山行だったが、久しぶりにテント泊もできたし、ブナの美しい林と高山植物も見られたし、暑さにめげずにちゃんと登れたということで個人的には満足な山行だった。結構花があったので、雪解けの春にも来てみたいなぁ。

余談だが、勝原駅の裏側には花桃園があり、きれいに整備された花壇や遊具などがあった。地元の方が丁寧に管理されているのだと思う。無人の勝原駅には駅ノートがあり、乗り鉄さんたちの熱い思いも感じられた。私たちも下山コースで下山する場合には乗ってみようと思っていたので、今後も廃線にならないことを祈るばかりだ、、、

2021年9月 山行一覧

9月7日上州 子持山山登り会員2
9月8日日和田の岩場岩登り会員1、他1
9月12日日和田の岩場岩登り会員1、他1
9月12日★北八ヶ岳 根石岳~天狗岳縦走会員1
9月13~15日一ノ沢~常念岳~蝶ヶ岳~上高地縦走会員2
9月15日日光白根山山登り会員1、他1
9月19日神戸 六甲山山歩き会員2
9月19日奥多摩 三頭山山歩き会員5
9月20日上信越国境 白砂山山登り会員1
9月20日赤城山山登り会員2
9月22日日和田の岩場岩登り会員1、他1
9月23日★日光白根山山登り会員1
9月23日西上州 荒船山山登り会員2
9月24日丹沢 三ノ塔山歩き会員2
9月24日★日光 太郎山山登り会員2
9月26日奥武蔵 四阿屋山山歩き会員2
山行日の★:前夜発

2021年8月 山行一覧

8月1日日和田の岩場岩登り会員1、他1
8月4~5日小川山 廻り目平岩登り会員1、他3
8月5~6日鳥海山山登り会員2
8月11日日和田の岩場岩登り会員1、他1
8月20日奥武蔵 二子山山歩き会員2
8月21日日和田の岩場岩登り会員1、他1
8月27日★八ヶ岳 麦草峠~ニュウ~丸山山歩き会員2
8月28日日和田の岩場岩登り会員1、他1
8月29日筑波山山歩き会員1
山行日の★:前夜発

安倍奥 山伏 山登り(2021年5月2日 前夜発)

図書館で『関東日帰りの山ベスト100』(実業之日本社)『関東の名山ベスト100』(JTBパブリッシング)等のガイドブックを借りてきて、これから行ってみたい山は無いかとあれこれページをめくっていたところ、この山伏(やんぶし)の案内があった。そこにあった写真は、笹原の広い頂上の目の前に南アルプスの白い山々、そして富士山が大きく輝いていた。GWの合宿がコロナ禍で中止になってしまったが、代わりとなるいい山が見つかったということで、会員3名で行ってきた。なお、安倍奥とは静岡の安倍川源流域を指し、山伏はそのエリアの最高峰である。

前日の昼過ぎに府中本町駅に集合し、中央道甲府南ICを降りた。ここから南下して安倍峠を越え梅ヶ島温泉経由で西日影沢登山者駐車場を目指したのだが、林道が安倍峠への登りにかかる手前でゲートが現れ、まさかの通行止め。道が崩壊しているとのこと。結局、中部横断道富沢ICから新清水JCTを経て新東名道静岡ICと遠回りして目的地に着いたのはもう暗くなった18時過ぎだった。河原に今年初めてのテントを張った。

登り始めてしばらくは西日影沢沿いの道。ワサビ田があるのは、それだけ水がきれいということか。コップを置いた水場が二か所。やがて沢を離れて急な山腹を登りきると蓬峠で、ここで半分といったところ。ここから先は尾根を右に左に小さく乗っ越しながらジグザグを切って登っていくので、傾斜はあるもののそんなに大変ではない。あたりは落葉樹なので展望もいい。

いつしか尾根が開けて傾斜が落ち、西日影沢分岐まで来るとそこはもう頂上台地の一角で、分岐を右へ。その先、林を抜けると一気に空が開け、笹原に敷かれた木道を緩やかに登って頂上に立った。青空の彼方に南アルプス南部の山々が白く鮮やか。これぞ眼福。

あれが赤石岳か?じゃあそこの左は聖岳だなとか、山座同定に挑戦。振り返れば富士山もどーんと大きいが、ここでの人気はイマイチで、ほかの登山者もみな、南アルプスのほうを眺め入ったりカメラを向けたりしている。のんびり長居したいところだが、草っ原に座って弁当を食べているうちに日が陰って寒くなったので、頂上を後にする。こちらの方の山は初めてだが、遠路はるばる来て良かったなと思った。帰りの中央道は大渋滞だった。

2021年5月 山行一覧

5月1日日和田の岩場岩登り会員1、他1
5月2日北摂 三草山山歩き会員2、他2
5月3日★安倍奥 山伏山歩き会員3
5月8日日和田の岩場岩登り会員1、他1
5月8日南牧 桧沢岳の岩場岩登り会員2
5月9日秩父 秩父槍ヶ岳山歩き会員1、他3
5月10日南高尾山稜~高尾山山歩き会員2
5月10日奥武蔵 丸山山歩き会員1、他1
5月16日日和田の岩場岩登り会員1、他1
5月23日奥秩父 金峰山山歩き会員1、他1
5月23日中央沿線 九鬼山~高畑山山歩き会員2
5月23日日和田の岩場岩登り会員1、他1
5月23日佐久 男山岩登り会員1、他2
5月25~28日九州 湧蓋山、九重連山など山歩き会員2
5月26日日和田の岩場岩登り会員1、他1
5月28日奥武蔵 日和田山山歩き会員1、他1
5月28日大菩薩峠山歩き会員1、他1
5月29日飯能アルプス山歩き会員1
5月29日南牧 桧沢岳の岩場岩登り会員2
5月30日小川山 廻り目平の岩場岩登り会員1、他1
山行日の★:前夜発

南高尾山稜~高尾山ハイキング(2021年4月10日)

このルートはイタローメンバーのYさんが前から歩きたいと思っていたようだが、タイミングよくNHKBSの「にっぽん百名山」で紹介された。静かな山歩きで7サミットを踏破するという売りだ。

このコースの登山口は、高尾山口駅から高尾山と逆方向に少し戻ると紹介されていたので国道20号を進んでみたが見当たらないので地図を確認して戻り、地元の人にも教えてもらい、川を挟んで駅前の「高尾山入口」の信号を左に曲がると草戸山への道標があった。

建物のわき道から入り、尾根上の四辻に上がった。ここからは明るい林の中を多少上ったり下ったりしながら徐々に高度を上げていく快適なハイキングがずっと続いた。樹木も草花も若葉が芽吹き、可憐な花をつけた風光る春真っ盛り。

はじめはわりと静かだったが、草戸山(364m)あたりまで行くと登山者が多くなった。山頂の展望台からは市街地がはるか遠くまで見渡せた。左下、木々の間に青く輝く城山湖を見ながら進む。三沢峠の先には立木にフクロウが、西山峠の先では倒木に竜が彫られていた。これは、前述のテレビ番組で地元の人が鋸で形作ったと紹介されていた。お見事! 

そしてこういうちょっとした広場には木のベンチやテーブルが置かれている。もう少し行くと南面の展望が開けた富士見台ベンチがあり、眼下に津久井湖、山稜やや右方向に富士山が白い頭を出していた。日本一の山。このおかげで秀麗富嶽○○など注目してもらえる恩恵を受けた山がどれほどあることか。

三沢峠から大洞山あたりまでは忠実な尾根ルートとすぐ下にトラバースルートがあり、どちらでも大差はないか。中沢山山頂(494m)には聖観音菩薩像が立っていた。金毘羅山山頂(514m)ではテーブル・ベンチの背後に、木の枝をうまく利用してザックをひっかけられるフックが設置されていた。地元の人の粋な計らいでセンスがいい。

大洞山(536m)を通過し、大垂水峠からがんばって上がった。城山カットははじめからその予定。大垂水峠からこちらに来る人は数人しかいなかった。広々とした緩やかな坂をゆっくり登ること45分で公園のような一丁平に到着。とてもにぎわっていたが、幸い一角のテーブル・ベンチが空いていた。さあ、待望のランチタイム。鶏づくし弁当と鮭のり弁だ。おいしいねえ。たまにはこういう山行もいい。

食後に展望広場に上がって見たが、やはり富士山は午後には霞隠れ。高尾山山頂(599m)に寄っていくと、こちらはまだ桜がきれいだった。人が増え、平均年齢が下がったようだ。子供たちも元気に歩いていた。さすがにみんなマスクを着けていた。下山は6号路を選ぶと、まだ新しい木の階段が長く続いたのには驚いた。その後、沢沿いの道になってゴールの高尾山口駅へ。

南高尾山稜は秋あたりにボッカ訓練などにもよさそうだ。その時は、高尾山から稲荷山コースを下ってみたい。気づけばハート型トレールを、ぜひ皆さんとごいっしょに。