1月15日 | 東京近郊 景信山~高尾山 | 山歩き | 会員1 |
1月16日 | 奥武蔵 伊豆ヶ岳~子の権現 | 山歩き | 会員2 |
1月30日 | 秩父 大持山~武甲山 | 山歩き | 会員1、他1 |
1月30日 | 中央沿線 百蔵山 | 山歩き | 会員2 |
1月31日 | 鎌倉アルプス | 山歩き | 会員1 |
1月31日 | 小田急沿線 権現山~弘法山 | 山歩き | 会員2 |
1月15日 | 東京近郊 景信山~高尾山 | 山歩き | 会員1 |
1月16日 | 奥武蔵 伊豆ヶ岳~子の権現 | 山歩き | 会員2 |
1月30日 | 秩父 大持山~武甲山 | 山歩き | 会員1、他1 |
1月30日 | 中央沿線 百蔵山 | 山歩き | 会員2 |
1月31日 | 鎌倉アルプス | 山歩き | 会員1 |
1月31日 | 小田急沿線 権現山~弘法山 | 山歩き | 会員2 |
年末の焼岳冬合宿(※)の準備山行(歩荷トレーニング、装備点検など)として、伊豆ヶ岳に行った。冬合宿には参加しないNさんも新品の靴とパンツで加わってくれ、6名の山行となった。伊豆ヶ岳は、昨年の歩荷トレで予定を切り上げて武川岳から降りたため登り損ねた山であり、さらには遙か28年前にもイタローメンバーで歩いているが、記憶が薄れている山でもある。この日、予報以上の晴れとなり、上記の目的も達成して晩秋の山歩きを楽しむことができた。
飯能駅からの西武秩父行電車は登山者で満席となったが、東吾野で何かイベントがあるのか大勢の人が降りた。駅右手の少し傾いた階段を降り、線路下のトンネルをくぐって車道をしばらく行くと正丸峠分岐。ツアーらしき団体さんは左の山道へ、私たちはさらに車道を正丸峠方面に歩いて関東ふれあいの道に入る。すぐに右側にボルトの打たれた岩場があったが、暗い感じであまり登りたいとは思わなかった。沢沿いから最後の急坂を登ると奥村茶屋の裏から正丸峠の車道に出る。伊豆ヶ岳へは車道を渡らず茶屋の裏から左の尾根に上がる。その上で初めの一本。Tさん自作のスライス干し柿をいただいた。これはよい。
小高山、長岩峠で山座同定しながら五輪山に到着。ジャンボテントを張って点検するのに良さそうだと目星を付けていたところ。丸い広場にベンチが3台。十分過ぎるほどの広さだ。テントを確認したらたたんで銀マットを広げ、コンロのチェック。Yさんに小さいコッフェルとボンベを持ってきてもらったが、なかなかお湯が沸かず、本人が手でボンベを温めてもまだ待たされる。コンロの火力が弱いのかと思ったら、なんと!ボンベの栓を少ししか開けていなかったためだった。
合宿の共同装備分担が決まると、ジャンボテントとフライなどはそれぞれの人のザックに収まった。さらに、Sさんがみんなに持ってきてくれたおいしいりんごも収まった。ちなみに別のSさんは本番仕様とかで、曰く「シュラフとエアーマットを持ってきた」と。そういうこともあるのかと笑ってしまう。
伊豆ヶ岳山頂直下の男坂は、歩荷トレなのでもともと登る気は無かったがロープが張られ通行禁止となっていた。女坂の方も一部崩壊して新たなルートが切られていた。山頂はちょっと日本庭園のような趣があった。眼下に所沢の西武球場なども見える。周囲の景色を眺めたら、登ったルートを戻り、五輪山を通過して大蔵山から正丸峠分岐へと下る。途中で木の幹に顔を見つけ、点在する大きな岩には、かに岩、ふたご岩と名前があった。車道に出てまた駅の階段を上って終了した。
※ その後、緊急事態宣言が発出されたため、年末の焼岳冬合宿はやむなく中止とした。
西上州の岩々した山と紅葉を楽しみに出かけた。前日15時に新座駅を出発、高速道路は空いていたが、南牧村鹿岳駐車場の看板が小さく、暗いため見落として奥に入りすぎてしまった。戻る途中で対向車の地元の人に場所を教えてもらって到着。他に車は無く、トイレの建物の横にテントを張った。トイレは掃除され、きれいにしてあった。夜中に車が一台来て、翌朝にはさらに三、四台増えていた。
朝、テントをたたんで出発。車道を15分下って滝坂・大久保登山口から沢沿いを緩やかに登るとすぐ、「私有地だが駐車許可」という看板が立つ平地があった。二人組2パーティーが追い越していく。最後の急斜面を上がると天狗峠で反対側の展望も開ける。暖かな秋晴れがうれしい。
一息入れて四ッ又山への尾根の登り始めに大天狗と書いた石像があった。以前は小天狗も並んでいたそうだ。落葉した樹間から一ノ岳、二ノ岳の二つの鋭い岩峰から成る鹿岳も姿をのぞかせた。石像のある四ッ又山P1に着き、浅間山や鹿岳の写真を撮っていると10人ほどのパーティーが上がってきた。P2から先へは標識まで少し戻って降り、ロープのあるトラバースに入る。その後小さなアップダウンを越えると四ッ又山が終了したようだ。だいぶ下ってマメガタ峠。明るく気持ちのよい広葉樹の尾根を緩やかに進み、途中の見晴台に上がると梢の邪魔なく、周囲の山々が眺められた。
そしていよいよ鹿岳一ノ岳の岩壁に突き当たる。気を引き締めてロープ沿いに鹿岳のコルに上がると、休憩している人や二ノ岳から降りてきた人で混雑していたため、先に二ノ岳に進む。取り付きは梯子から始まり、10mほどの鎖を伝って斜上する。傾斜は急ではあるが、手すりになる木もあり慎重に足を運べば問題は無い。すれ違いはどこでもできるわけではないので待ってもらったり譲ったりしながらとなる。
山頂は360度の大展望で荒船山も間近だ。夜中、駐車場で一緒だった栃木からの男性も息を切らして上がってきた。三角点の先に続く平らな岩尾根でぽかぽか陽気の下の大休止。さらに先の岩峰にいる数人が絵になる。一ノ岳にも大勢登っている。そろそろ降りようとすると、ハーネスとへルメットを付け、ロープで数珠つなぎになった女性4人をガイドらしき人が連れてきた。私たちもスワミベルトを持ってきていたが今回は使わずに済んだ。
コルに降りて順番待ちがてら休んでから一ノ岳の登りにかかる。登ってみると二ノ岳よりも容易だった。こちらの山頂には他に二、三人のみなので静かでよかった。コルからは分岐を左に下高原登山口に向けて降りる。広葉樹の明るい尾根、少し緊張する岩稜と変化のあるルートを秋晴れに恵まれ、軽い荷物で歩けたいい山行だった。
12月1日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員4 |
12月2日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
12月5日 | 中央沿線 今倉山~二十六夜山 | 山歩き | 会員1、他1 |
12月5日★ | 南佐久 茂来山 | 山歩き | 会員2 |
12月6日 | 花脊 雲取山 | 歩荷トレーニング | 会員2 |
12月10日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
12月12日 | 中央沿線 滝子山 | 山歩き | 会員1、他1 |
12月12日 | 南牧 桧沢岳の岩場 | 岩登り | 会員2、他1 |
12月12日 | 奥武蔵 伊豆ヶ岳 | 歩荷トレーニング | 会員6 |
12月13日 | 奥多摩 保之瀬天平 | 山歩き | 会員1 |
12月13日★ | 箱根 明神ヶ岳~塔ヶ峰 | 山歩き | 会員2 |
12月13日 | 神流の岩場 | 岩登り | 会員1、他2 |
12月13日 | 丹沢 大山 | 山歩き | 会員1 |
12月17日 | 御坂山塊 三ツ峠 | 山歩き | 会員1、他1 |
12月18日 | 富士山麓 越前岳 | 山歩き | 会員2 |
12月19日 | 富士急沿線 九鬼山 | 山歩き | 会員2 |
12月19日 | 中央沿線 本社ヶ丸 | 山歩き | 会員1、他1 |
12月19日 | 春日渓谷 | 氷登り | 会員1、他1 |
12月20日 | 比良山系 武奈ヶ岳 | 雪山歩き | 会員2 |
12月26~27日 | 春日渓谷 | 氷登り | 会員1、他1 |
12月29日 | 神戸近郊 丹生山~帝釈山 | 山歩き | 会員2 |
11月1日★ | 妙義山(相馬岳) | 山歩き | 会員1 |
11月1日 | 板労祭 奥武蔵 ウノタワ | 山歩き | 会員7 |
11月5日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
11月6日 | 宇都宮近郊 古賀志山 | 山歩き | 会員2 |
11月8日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
11月8日 | 吾妻沿線 玉城山 | 山歩き | 会員2 |
11月10日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員3 |
11月11日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
11月13日 | 足利近郊 仙人ヶ岳 | 山歩き | 会員3 |
11月14日★ | 宇都宮近郊 篠井富屋連峰 | 山歩き | 会員2 |
11月14日 | 大菩薩連嶺 小金沢連嶺 | 山歩き | 会員1 |
11月15日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
11月15日★ | 西上州 四ツ又山~鹿岳 | 山歩き | 会員2 |
11月19日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1 |
11月21日 | 南牧 桧沢岳の岩場 | 岩登り | 会員2、他1 |
11月20~21日★ | 奥久慈男体山~月居山、矢祭山 | 山歩き | 会員2 |
11月21~22日 | 神流の岩場 | 岩登り | 会員1、他3 |
11月22日 | 奥武蔵 竹寺~子ノ権現 | 山歩き | 会員1、他1 |
11月22日 | 大菩薩連嶺 牛ノ寝通り | 山歩き | 会員3 |
11月22日★ | 奥秩父 笠取山 | 山歩き | 会員1 |
11月26日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
11月28日 | 日和田の岩場 | 岩登り | 会員1、他1 |
11月27日 | 秩父 笠山~堂平山 | 山歩き | 会員2 |
11月28日 | 秩父 般若山~釜ケ沢五峰 | 山歩き | 会員1、他1 |
11月29日★ | 西上州 大岩~碧岩 | 山歩き | 会員2 |
経ヶ岳は、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰に囲まれたど真ん中にある絶好のポジションの山ですが、なぜか認知度が高くない山です。おそらく、日帰りの山としては歩行時間が長くしんどいからでしょう。でも、権兵衛峠からのルートなら、まあまあの感じで行けそうだし、北沢山からの展望が良いそうなので出かけてみました。
辰野PAで車中泊して高速を降り、伊那側から木曽側に抜けるトンネルをくぐっってからトンネルの上にある峠に車を走らせました。伊那側からは通行止めだったからです。駐車場には古式ゆかしいトイレもありました。
峠からの道は、電波塔みたいな建物があるピークまで、みかん山にあるようなモノレールが続いていました。何だろうと思ったのですが、その建物への資材運搬用のもののようです。そこで3人の男性パーティーに会いましたが、あとはピークまで誰にも会いませんでした。
北沢山のあたりでは、伊那谷を一望でき、その背後の南アルプス連峰が並んでいます。普段よく見ているのとは逆の並びで、左に甲斐駒、右に荒川、赤石という並びです。振り返った方角には、目の前にデカデカと御嶽山があり、その右手に乗鞍、さらに槍・穂高も望むことができました。
この経ヶ岳は中央アルプスの並びにあるのですが、北沢山から少し登ったところで、一番近い木曽駒ヶ岳が大きく目の前に聳えているのが見えました。
頂上へは、そこからさらにじっくりと登って行きますが、唐松がきれいで、その間から見えるピークが少しずつ近づいてきます。
そうしてたどり着いたピークにはちょっと細顔の観音様がいて、展望もありますが樹林に囲まれているシブい感じの所でした。別方向からやってきた登山者が何人かいましたが、長丁場ゆえか、すぐに降りて行ってしまい、山頂でも静かな時間を過ごせました。
経ヶ岳は、周りに超有名山岳があるせいか、いい山なのに人が多くないようです。でもその静かなところがかえって魅力のいい山だと思います。
10月2日 | 日光白根山 | ピークハント | 会員2 |
★10月3日 | 奥羽山脈 栗駒山 | ピークハント | 会員1 |
★10月3日 | 奥羽山脈 栗駒山 | ピークハント | 会員1 |
★10月3日 | 中央アルプス前衛 経ヶ岳 | ピークハント | 会員2 |
10月13日 | 日和田 | 岩登り | 会員6 |
★10月18日 | 志賀 笠ヶ岳 | ハイキング | 会員2 |
★10月18日 | 那須 三本槍ヶ岳~茶臼岳 | ミニ縦走 | 会員3 |
10月18日 | 上州武尊山 | ピークハント | 会員1、他1 |
10月18日 | 秩父 破風山 | ハイキング | 会員2、他1 |
10月20日 | 日和田 | 岩登り | 会員2 |
10月20日 | 越後 八海山(薬師岳) | ピークハント | 会員1、他1 |
★10月25日 | 伊豆 天城山 | ハイキング | 会員5 |
★10月25日 | 上州 浅間隠山 | ハイキング | 会員2 |
10月27日 | 日和田 | 岩登り | 会員1 |
10月27日 | 鷹ノ巣山~雲取山 | ミニ縦走 | 会員1 |
10月31日 | 箱根 明神ヶ岳 | ハイキング | 会員2 |
10月31日 | 南アルプス前衛 日向山 | ハイキング | 会員1、他1 |
10月31日 | 志賀 焼額山 | ハイキング | 会員2 |
9月8日 | 日和田 | 岩登り | 会員5 |
9月11日 | 日光 赤薙山 | ハイキング | 会員3 |
9月18日 | 丹沢 大山 | ハイキング | 会員1、他1 |
★9月20~21日 | 奥秩父 瑞牆山、金峰山 | ピークハント | 会員6 |
★9月21~22日 | 北信越 黒姫山 | ピークハントなど | 会員2 |
9月20~21日 | 奥多摩 御岳山 | ハイキング | 会員2、他1 |
9月29日 | 日和田 | 岩登り | 会員6 |
新型コロナの感染拡大防止にも配慮しつつ、久しぶりのテント泊を実施。4名+途中から2名参加で6名の山行となった。
瑞牆山荘の駐車場に前夜泊し、翌朝7時に行動開始。駐車場の横から白樺やミズナラの林が続いている。1時間ほど歩くと目の前に瑞牆山の山容が姿を現した。そこからすぐに富士見平小屋に到着。林の中のテント場という感じで、タープも張りやすい。富士山が見えるようには思えなかったが、とても良いテント場。
テントとタープを張っていると雨が降ってきてしまった。雨がだいぶ強くて、今日はもう瑞牆山には行けないかと思うほどだったが、1時間ほど休んだところで小雨になり、山行開始。
瑞牆山の途中には大岩がいくつかある。桃太郎岩は本当に桃が割れたようにきれいに真っ二つになった大岩。雨上がりだからか、元気なキノコをたくさん見つけた。種類もたくさんあって目を楽しませてくれた。シャクナゲの「花芽」もたくさんついていた。
瑞牆山頂に着いてもガスで何も見えなかったが、休んでいると雲が切れてきて少し周りが見渡せた。富士山は見られなかったけど、崖っぷちからの景色を楽しむことができた。雨が止んで本当によかった。
14時過ぎにテント場に戻りばらくすると後発隊の2名が到着。高速道路が大渋滞で大変だったようだが、食べ物とビールもたくさん持って来てくれた。隣にテントを張っていたソロ女性にも声をかけて一緒に晩酌。彼女も東京からということで会話が弾んだ。今回のメンバーの内1名はテント泊初ということだったが、天気も回復してくれたおかげで、テントならではの開放的な気持ちを存分に味わえたようだ。
翌朝6時、金峰山に向けて出発。こちらもまた林の雰囲気がとても良い。針葉樹と広葉樹がバランスよく生えていて、明るくて苔もきれい。静かな林を満喫しながらゆっくり登っていく。
しかし昨日の瑞牆山の方ではあまり人がいなかったが、こちらは続々と人が登っていく。中には熊鈴をずっと鳴らしている人もいてちょっとうるさかった。これだけ人がいたら熊も出てこないと思うし、鳥や小動物たちもびっくりしてしまうから、もう少し配慮してほしいなぁと思った。
砂払の頭から急に木の高さが低くなり、視界が開けてくる。植生もダケカンバやハイマツなどに変わった。道の右側が断崖になっていて、龍の鱗のように石が逆層で連なっているところは凄みがあってカッコよかった。登山道は鎖もしっかりつけられていて、慎重に行けば問題無い。ただ、人が多かったのですれ違ったりするのには時間がかかった。
山頂が見えてから実際に着くまでは思ったより長く感じた。金峰山の山頂標識を確認し、五丈岩の前の大きな広場で休憩。五丈岩は登山道から見るととんがった塔のようだったが、山頂側から見ると四角い大岩が積み木のように積み上げられて大きな砦のよう。中学生くらいの少年が五丈岩のてっぺんまで登っていて、休憩していたギャラリーの注目を集めていた。ガスっていたため富士山の頭が少し見えた程度で、大展望というわけではなかったが、風もなく暑くもなく、気持ちの良い気候だった。
帰りはほぼ下りっぱなしで、久しぶりの山歩きの身にはなかなか長く感じた。14時半頃に富士見平のテント場に着くと前日よりもテントが増えて賑わっていた。テントを撤収して15時半に瑞牆山荘駐車場に下山した。
テントは密閉密接になりがちだが、今回、テント内ではなるべくマスクを着けて、タープも使ったりして気を遣いながらの山行となった。手指の消毒もマメにしつつ、引き続き感染拡大防止に配慮しながら、できるだけテント泊も続けていきたい。
コロナ禍でお盆休みに遠出はNGということで、お盆明けに怖々と富山県を目指した。北陸道の有磯海PAに着いて、北陸新幹線を眺めながらご飯を食べ、車中泊。
早朝、立山駅に向かって出発。立山駅からケーブルカーで美女平へ。美女平から室堂へのバスも思っていたほどは混んでおらず、ゆったり座れた。50分のバス旅では観光案内が流れ、徐々に標高を上げる度に移り変わる景色に見入っていた。
室堂では立山自然保護センターに直行。雷鳥サミットという企画があり、雷鳥の生態など詳しく展示されていて興味深い。その後、名水100選に選ばれている立山玉殿の湧水を汲み、みくりが池へ。上から見る水の色は深い青色で、立山を映している。見とれて歩いていると硫黄の匂いが。エンマ台から見る地獄谷はその名の通り噴煙を上げている。さらに進むと雷鳥沢キャンプ場が見えてきた。小川を見下ろし、目の前に立山がドーンと見える位置にオニドームを張った。
午前3時に起き、朝日とともに奥大日岳に向けて出発。雷鳥が目撃されやすいという場所まで来たが、現れる様子はなく、諦めかけていた時に、ふと大きな茶色の大きな石を踏みそうになった。なんとそれが雷鳥で、足元を歩いているではないか!そーっと観察すると、ぷっくりとしたお腹や目の上の赤いお化粧など、可愛さ満載。すっかり雷鳥ファンになった。
雷鳥を見送った後、お花畑の稜線を進むと頂上に着いた。遠くに富山湾を臨み、目の前には剱岳が見える。その姿は凛々しく、力強く、惹きつけられる。夢中になってスケッチをしていたら80歳の登山者が登って来た。ひとしきりお話をして、こんな風にずーっと登山を楽しみたいなと改めて感じた。
来た道を下山し、もうすぐテント場というところで、頂上で会話したご夫婦が湧水を汲んでいた。聞けば、地元の人に教わった秘密の湧水だそうだ。早速口にしたら冷たくておいしい!今夜のお料理用にペットボトルに詰めてテントに持ち帰った。
この日も満点の星空の下、午前3時起床。朝日とともに、7割くらい綿毛になったチングルマの中を進み、一ノ越山荘に到着。澄み渡った青空の下、はるか彼方に富士山も見えている。雄山までは石がゴロゴロの急坂を登って行く。鳥居をくぐってさらに岩の道を登ると3003mの頂上だ。ここからの大パノラマは圧巻。黒部ダムもはるか下に見えている。
次の大汝山までは大きな岩がゴロゴロ、左側はガレた斜面の道をほぼ水平に少しずつ登っていく。緊張を強いられる登山道だが、なんと岩の上にオコジョが!とてもカメラを構える余裕はなかった。必死で目で追っていくと岩の中に入ってしまったが、よく写真で見るような目がクリクリでキョトンとした顔を出してくれた!目が合った瞬間、もう姿はない。あー本当にかわいい。なんと幸運なんでしょう!
大汝山の頂上からはまた剱岳が別の角度から颯爽とした姿を見せてくれた。次は富士の折立。岩を登って2999mに着くと少しガスってきたが、先の道がくっきりと見えていた。巨大な白い屋根の頂点を真っすぐ進んでいるような、そんな道だ。真砂岳も登ってテント場に戻ると、今登って来た稜線がくっきりと見えている。あの道を歩いたんだなーと、オニドームの前でビールを飲みながら夕日に染まる立山を飽きずに見ていた。
翌日も晴天。ゆっくり起きてオニドームを撤収。帰りがたいが、帰るしかない。あとは、みくりが池温泉のげんげのから揚げを食べて帰らねば!げんげとは白身の深海魚で、白エビとともに富山名物のようだ。ずーっとテント飯だったこともあるが、このランチがとてもおいしかった。室堂ターミナルには大きなお土産屋さんもあり、雷鳥尽くしのお土産をゲット!
室堂ターミナルからバスに乗って下山。その後は車に乗り換えて富山の旅を楽しんだ。日帰り温泉の後はホタルイカ尽くし定食やホタルイカのしゃぶしゃぶを食べ、日本海に沈む夕日を眺めた。翌日は田んぼアートを見たり、山羊の杜という手作り施設に立ち寄ったりした後、魚津埋没林博物館に行った。ここでは、富山の蜃気楼についても学べたし、全く知らなかった埋没林について先人たちの思いに触れ、実際の埋没林見学もでき、静かな感動が込み上げてきた。
コロナで諦めかけていた夏山登山が最高に良い条件で実行できたことに感謝!