黒部峡谷 祖母谷温泉、欅平~水平歩道~阿曽原温泉小屋往復(2018年9月22~24日)

もともとの計画は黒四ダム→黒部下ノ廊下→阿曽原温泉小屋(泊)→黒部水平歩道→欅平→黒部峡谷鉄道で宇奈月温泉(泊)だった。このコースのハイライトは下ノ廊下。だが毎年雪崩で登山道はダメージを受けるため、シーズンごとに補修が行われる(毎年苦労して整備してくださる方には本当に頭が下がる思いだ)。今年は台風など天候不順で下ノ廊下の補修が遅れているらしく、阿曽原温泉小屋のHPを毎日のようにチェックするも、通過OKが出ないため、やむを得ず宇奈月温泉からの阿曽原温泉小屋往復に切り替えた。連休ということもあり会員10名が参加した。

21日の夜に道の駅「うなづき」にて仮眠するが、夜から降っていた雨は22日朝になっても止む気配がない。いろいろ考えた結果、この日は停滞することにし、阿曽原温泉小屋に行くのを1日遅らせることにした。その旨、小屋に連絡すると、小屋オーナーから、「今日の内に欅平に上がって祖母谷温泉に泊まるのもいいかも」と提案を受けた。確かに、その方が翌日、黒部峡谷鉄道の始発を待たずに早く行動できる。

早速トロッコ列車のチケットを買い、欅平へ。欅平は賑やかだったが、祖母谷温泉まで来る観光客は少ないと見えて、宿はゆったりしていて、静かにゆっくりと温泉に浸かることができた。急にお願いしたのにおいしい料理をたっぷり振舞ってもらって大満足だった。河原に湧き出す、沸騰するほど熱い地獄谷温泉も迫力があった。

いくつになってもトロッコ列車はワクワク!

赤いトロッコは緑の中によく映える

地獄谷温泉。熱くてとても入れない!

23日は爽やかな晴れ。欅平からはいきなり40分の急登。その先の展望台で青空に浮かぶ毛勝山やサンナビキ、遠くに唐松岳から不帰キレットの山並みなどを目に収める。

右のピークが唐松岳、ギザギザが不帰キレット

水平歩道は黒部峡谷の断崖を削って造られた一条の道。そのほとんどに太い針金が張られているので、各自の判断でカラビナを掛けながら進む。それなりに山慣れしている我々にとってはさほど大変な道ではなかったが、それよりも閉所恐怖症の会員には何より狭くて真っ暗なトンネルが恐ろしかったようだ。

横一直線。先人の苦労がしのばれる。

これは先が見えてるからいいけど、先がまったく見えないトンネルも。

水平歩道のハイライトは、深い谷にせり出すようにトンネル状の道が続く「大太鼓」と名前が付いた箇所。よくもまぁ、岩を掘削してこんな道を造ったものだと驚くばかりだ。

きれいにコの字型にくり抜かれている大太鼓

巨大な雪のブロックもまだ残っていた。

折尾谷出合を過ぎると徐々に下りになり、やがて樹間に阿曽原温泉小屋が見えた。この小屋は黒四ダムから欅平までの間で唯一の営業小屋。名物の温泉は小屋から5分ほど下ったところ。囲いも脱衣所も無い露天風呂は、まさに大自然のど真ん中の天然湯。

毎年シーズンが終わると、雪で押しつぶされないように壁や柱を外して翌シーズンまで倉庫で保管するそうだ。

シンプルな造りがより自然との一体感を醸し出す

夕食のカレーはとてもおいしく、3杯もおかわりする会員も。小屋オーナーの佐々木さんのよもやま話や苦労話なども聞いて団らんの時間を過ごした。混雑するときは布団1枚に2人ということもあるようだが、今回は1人1枚のスペースがあった。

24日、昨日歩いた水平歩道を欅平へ向かう。下ノ廊下が通れないからといって山行そのものを中止しなくて良かった。今回のようにコースを変えるにしても、とりあえず現地に足を出せばやはり楽しい。再びトロッコ列車にゴトゴト揺られ、宇奈月温泉でさっぱりした後、富山名物のブラックラーメンを食べて帰路に着いた。
来年は下ノ廊下を歩けることを期待して、また来ることを誓った。

北海道合宿③ 支笏湖外輪 樽前山(2018年7月17日)

地図を広げて反省会です?

最終の夜は占冠にある湯の沢温泉「森の四季」へ宿泊をしました。北海道合宿、最初で最後の布団です。合宿の思い出話などを肴に反省会&打上げの楽しい宴をしました。翌朝は、朝食をたっぷり食べ、苫小牧までドライブ&グルメツアーに出発しました。ドライブ中、美味しくランチをいただくために、少しお腹を減らそう案が急浮上。苫小牧にある手頃にハイキングを楽しめそうな「樽前山」へ行くことにしました。

支笏湖はどこ???

 

占冠を出発した時は、晴天だったのですが、樽前山へ近づくに連れて曇天へ変わってしまいました。登山口から10分ほどで見晴台に到着しました。ここからは、支笏湖を一望することができるそうですが残念ながら見ることはできず、真っ白でした。そのうちに森林限界を過ぎ、足元に軽石が多くなりはじめると、外輪山の東山・西山の分岐です。外輪山付近では、ガスが薄くなるタイミングでうっすらと、樽前ドームや噴煙を見ることができたような、できなかったような…。

ものすごい数の羽虫は、写真にもバッチリ写っていました。

すれ違う登山者から羽虫の話を耳にしましたが、東山の山頂は、耳にした話以上に大量の羽虫が飛び回っていました。ここでゆっくりすることはとてもできないので、少し下りた所で休憩をした後下山しました。下山中に、面白いことがおきました。先頭を歩いていた会員の後を他のグループの方々が綺麗な列を作って入り、先頭が少し横に歩くと、後の方々もピッタリ同じ様に歩きます。女生徒を引率する先生のようにみえるのです。(先頭を歩いていた会員は、この面白い列に気が付かず、北海道合宿から戻ってしばらくして、この写真を見て初めて知ったようです。)

面白いので、他の会員も続きました。

眺望はとても残念でしたが、楽しいハイキングとなり下山後、ぷらっとみなと市場で海鮮のランチをとても美味しくいただくことができて大満足です!

「森の四季」
まくら投げを忘れたのは、心残り…カナ?!

 

北海道合宿② 雌阿寒岳(2018年7月16日)

夜中から明け方まで、強い雨が降っていましたが、支度を整えて出発する頃には、空も明るくなってきました。中一日、雨のため休養日があったので、足取りも軽くオンネトーから雌阿寒温泉へ下り、雌阿寒温泉からオンネトーキャンプ場までの周回コースを歩きました。
オンネトー登山口から針葉樹林帯を進み、アカエゾマツの根が出ていますがとても良く整備され歩きやすく、四合目まではとても緩やかな道で気持ちよく、六合目からは、ハイマツの樹林帯で一気に視界が開けました。が、残念ながら辺りは真っ白。九合目を過ぎ、山頂を見上げると雲が多いものの青空が広がっていました。

この青空、山頂が楽しみです!

山頂は…360℃の展望が開けている場所なのですが、残念ながら雲があって…。それでも強い風に流された雲の切れ間から見える火星に来たような眺めにとても感動しました。

地球って生きているんだぁ…

ネズミを発見後、山頂にいた方々が次々とシャッターを切り、ネズミの撮影会です。

人の気配に気が付いたのか、あっという間に見えなくなってしまいました。

山頂にあった岩の周りに巣を作っているネズミとの出会いもありました。

雲も晴れ青々としてずっと続く壮大な景色、オンネトーを見ながら歩き、途中で可愛いシマリスに出会いました。こんな風に小動物に出会える山行も心が癒やされてとてもステキです!

どこまで続いているのだろう

雌阿寒温泉の登山口付近は、温泉の川が流れ硫黄の匂い&湯の花たっぷりでした。空は、強い日差しに真っ青な空に雲、夏の空そのもの。この夏の空も北海道では、爽やかでとても気持ちが良かったです。温泉登山口の駐車場からオンネトー迄続くステキな森とオンネトー湖畔を通り、オンネトーの登山口へ戻りました。

明るくてとてもステキな森

楽しい山から戻ったら、次は温泉です。温泉へ入る前に、雨で濡れたテントを乾かすため、駐車場兼原っぱ?へテントを広げ「いざ、温泉へ!」源泉かけ流し、硫黄の香りたっぷり、澄んだ湯に湯の花たっぷりな野趣豊かな少々熱めの湯を存分に味わいました。「窓を閉めないでください」の貼紙に「源泉」感がとてもします。男湯は、林間学校へ来た学生達かと思うほどの大盛り上がりでした。

野中温泉
とても良い雰囲気ですよね!

北海道合宿① 硫黄山~羅臼岳縦走(2018年7月13~14日)

今年は会員9名で5泊6日の北海道合宿を行いました。硫黄山~羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳を登る計画で、まずは硫黄山~羅臼岳縦走についての報告です。

9名という大人数なのでレンタカーは2台とし、それならば硫黄山~羅臼岳縦走は2班に分かれ、それぞれ反対側の登山口から登って野営地で合流、車のキーを交換して反対側に降りる”クロス縦走”をやってみようということになりました。

硫黄山側の登山口はカムイワッカ湯の滝の奥。事前に許可をとって自家用車でバス停近くの駐車場に停め、いざ登山開始。登山口の掲示板に熊目撃情報があり、昨日もすぐこの先で見たという情報が書かれていました。こちらから登るのは4名(B班)。鈴を鳴らし歌を歌い、わいわい騒ぎながら進みます。この日は天気があまりよくなく、ガスで先のルートはよく見えませんでした。それでもオホーツク海にイルカか何かの群れがジャンプしているのが見えました。

硫黄~知円別の中間あたり。砂の急斜面が堪える。

硫黄山に向かう雪渓は割としっかりしていて崩れる心配は無さそう。一部急なところがあり、鹿も滑ったような足跡がありました。硫黄山の山頂直下はザレていて落石に注意しながら進みました。知円別岳に向かう時はすっかりガスの中で視界が悪く、砂礫で踏み跡もよくわからず、一か所、誤ってガレ場の急斜面を降りてしまったりもしました。南岳のあたりまで来ると少し視界が晴れ、北方領土の島や知床五湖などが見えてきました。日本海とオホーツク海を両手に見ることができ、知床半島にいるのだということを実感し、みんなで歓声を上げました。

エゾコザクラ

硫黄山付近からの知床半島の先端(これはA班が2日目に撮った写真。1日目にB班が通った時は何も見えませんでした)

10時間くらいかかってなんとか二ツ池野営場に到着。1.5時間ほどで岩尾別側からの5名(A班)も到着。お互いに予定よりも時間がかかりましたが、皆元気で再開(笑)を喜び合いました。二ツ池はイタロー以外にもう1パーティーがいたのみで、広々とした快適なテント泊を楽しみました。お互いが歩いてきたルートの情報を交換し、翌日も無事に降りて宇登呂のセブンイレブンでの合流を約束しました。そして車のキーも忘れず交換!

朝の二ツ池。向こう側は南岳。

二日目は朝から天気が良く、羅臼岳もよく見えました。青空に映えるシナノキンバイやエゾコザクラ、ツガザクラ、チングルマ、チシマフウロ、ヨツバシオガマ、シャクナゲ、エゾカンゾウなどなど、過去最高のお花畑を見ることができました。ところどころ現れる雪渓も気持ちが良く、冷たい雪解け水にも癒されました。(イタローメンバーはエキノコックスなんて気にしない人ばかり)

チングルマの大群落

こんどはシナノキンバイの大群落

三ツ峰から見た圧巻の羅臼岳。右手は雲海に覆われたオホーツク海。

羅臼平まで来ると大勢の登山客でにぎわっていました。ここまではほとんど人に会わず熊に怯えていたのでほっとしたような、でも隔絶された自然の中の山行が終わってしまって少し寂しいような気持ちになりました。さすが百名山です。山頂直下の岩場は渋滞するほどで、山頂も狭いので写真だけ撮って早々に退散。岩場の少し降りた所で休憩していたら、別のパーティーの女性が転倒し、頭から出血。あたりは少し騒然としました。幸い、そのパーティーの中の人たちで応急処置をして、本人も意識ははっきりとしていたので大事ではなかったようですが、目の前で事故が起こったのでかなりびっくりしました。自分たちも気を抜かずに最後まで無事故で歩こう、と気持ちを引き締めました。

羅臼の山頂直下

大沢の雪渓はまだまだ厚くしっかりしていて、こちらはステップもしっかりついているので楽に降りられました。そのあとの樹林帯の下りはあまり変化が無く、樹木で景色もそんなに見えないし、とても長く感じました。岩尾別から山頂ピストンだったら大して花も見られないし、池に写る山々や硫黄山側の火山の景観なども見れないので、やっぱり縦走して良かったなぁと思いました。

長く続く大沢の雪渓

左から硫黄山~オッカバケ岳あたり?歩いてきた稜線。

木下小屋に着いて炭酸飲料をがぶ飲みし、車を発見して一安心。A班はとっくに予定のコンビニに着いているのでは、と思っていたが我々の方が先に到着し、そのほぼ5分後くらいにA班も到着。再び再会を喜び合いました。温泉に入って夕食の時もA班B班それぞれに起こったできごとや珍事を報告しあい、大いに盛り上がりました。おかげ様で大成功のクロス縦走でした!

越後 守門岳・大岳 雪期登山(2018年5月4~5日)

ゴールデンウイーク後半は残雪の守門岳に行ってきました。元々は2泊で守門と黒姫に行く予定でしたが、3日の天気が悪かったため、1日短縮して守門と大岳に変更しました。今回は5人が参加。

二分(にぶ)から先の車道はまだ雪に覆われていたので、二分の空きスペースに車を停めて猿倉橋まで40分ほど車道を歩き、ようやく二口(ふたくち)の登山口へ。新緑と残雪のコントラストがいかにも春らしくて、天気は曇っていたものの心は浮き浮き。

登山道にはイワウチワがたくさん咲いていました。ピンクっぽい花も。

雪の上に細かい木くずのようなものが模様を作っていました。ココアパウダーが振られたカプチーノみたい。

谷内平を過ぎたあたりで急に天気が悪化して、雨と雹が降り始めました。ちょっと様子を見ようかとも考えましたが、この日は不安定な天候だけどいずれも一時的なものという予報だったし、翌日に向けて好転することが見込まれたので、とにかく進むことにしました。

結果的にはそれが正解で、特に難儀することなく幕営予定地である大岳分岐のあたりまで来られました。この日は天気が悪かったからか、他に登ってくる人もおらず、静かな広いテント場を独占できました。

雪庇はだいぶ落ちていましたが、まだまだ雪はたっぷり。

朝日が雪の表情を変える。

夜は強風が吹いてましたが朝は少し静かになって、代りに鳥のさえずりがよく聞こえました。守門岳山頂までは約40分。山頂付近は雪が解けて木道が出ていました。これがよく滑って歩きづらいこと。。

強風のためか山頂には雪無し。360度の眺望!

強風の中を登る。雪は締まって登りやすい。雲と雪がつながってるよう。

守門岳から大岳までの間は雪が割れている部分もあったので慎重に歩きましたが、大岳から先の保久礼(ほっきゅうれ)コースは緩やかな下りで、ふもとの景色を眺めながらさくさく降りることができるとっても快適なコースでした。

テープがあんなに高い所に!あと2mくらい雪が積もってたってこと?

ところどころでカタクリ、イワカガミ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、コブシなどが咲いていて、静かな山に賑わいを添えていました。
この日はまずまずの天気だったので、3組ほど登ってくるパーティーもありました。

ブナの木立に囲まれたキビタキ避難小屋。キビタキ(?)らしき鳥の鳴き声も。

帰りは入広瀬の寿和(すわ)温泉に入って汗を流し、道の駅「ゆのたに」でおいしい越後もち豚トンカツを食べて帰りました。
標高は高くないながらも雪がたっぷりあってブナ林も美しいので、きっと残雪期がベストな山だと思いました。悪天にもめげずに行って良かったです!

越後 日白山~タカマタギ 雪期登山(2018年3月24~25日)

今回は会員6名で越後の日白山とタカマタギに行ってきました。登山道が無いので雪のある時にしか登れない山だそうで、静かな山歩きが楽しめそうです。
土曜朝に東京を出て、昼前に二居(ふたい)の「宿場の湯」前にある駐車場に車を停め、行動を開始しました。

二居峠までは道がある。

二居峠登山口と書かれた看板から先は雪が積もっていて、上の方はまだたっぷり雪がありそう。ややズボズボとなる林道を上がっていく。二居峠から先は一部ワカンもつけましたが、思ったほど沈む雪ではなく、途中からはツボ足で快適に登っていけました。

明るい尾根歩き。

だんだん右側に平標山と仙ノ倉が見えてきて、他の山と違ってまだ真っ白。日白山への日帰りらしい人に2人すれ違いましたが、東谷山頂手前の広くて眺めの良い幕営地は独占状態でした。

中央奥が平標、左奥が仙ノ倉かな。ひときわ白くてかっこいい。

夜には苗場スキー場の花火も見えて、花火を見下ろすというなかなか珍しい経験ができました。夕食はきのこクリームリゾットもどき。いい加減な割においしくでき、山の歌も歌いお酒も進んで楽しい一夜を過ごしました。

二日目の朝はガスで視界が悪かったので少しテントでゆっくりしてから出発。1時間ほどでみるみると雲が晴れて、昨日よりもっと素晴らしい眺めが現れました。

雲が晴れてきたぞ~!

朝日がまぶしくなってきた。

まばらなブナやダケカンバの木の影が真っ白な雪面の上に長く伸びて、心が洗われる清々しい光景でした。動物の足跡もくっきりとついていて、生き物たちが活発になってきて餌を探し歩いているのが感じられました。雪山は花や緑が無い分、こういう小さな痕跡を探すのが楽しいですね!

青と白の世界。

そんなに起伏も無い稜線散歩。

こりゃテンション上がるぜー!

タカマタギ着いたー!

タカマタギまで来ると視界が開けて360度周りの山が見渡せました。昨年のGWに歩いた平標~仙之倉~谷川のルートも丸見えでした。

タカマタギから東側を望む。右の一番高いのが茂倉岳かな。

タカマタギから西側を見ると苗場山も見える。

この日はたくさんのパーティーとすれ違い、足跡もたくさんありました。

傾斜が緩くてシリセードはあまり進まず。

駐車場に戻ると春の陽気で暑いくらいでした。「宿場の湯」で汗を流し、道の駅「みつまた」でおいしい豚丼を食べて帰りました。おかげ様でこの週末もとても楽しい山行となりました。

駐車場付近ではフクジュソウが春を告げていました。

湯ノ丸 山スキー(2018年1月28日)

今回は会員6名で湯ノ丸山にスキー山行に行ってきました。
湯ノ丸スキー場の第一リフトを降りたところで全員スキーを装着。シール歩行が初めての会員もベテラン会員から教えてもらいながら準備。

第一リフトを降りたところ

スキーの道具もいろいろ進化してきていて、ベテラン会員の板やビンディングと最近山スキーを始めた会員の道具は見た目もデザインもだいぶ違うようです。山をやる人は道具好きな人も多いので、道具のあれこれだけでもいろいろと話が盛り上がります。

湯ノ丸山は基本的にはそんなに険しいところは無いのですが、雪が掘れていたり木が邪魔したりして、スキーでは登りにくいところもあり、ジタバタしながら登りました。でも雪山は夏山と違ってどこを歩いてもいいので、前の人が歩いた跡ではなく自由に自分で歩くところを選択できるのがおもしろいですね。そしてスキーでも”登れる”というのがなにより素晴らしい!ゲレンデスキーしかやったことの無かった人にとっては何とも不思議な感覚です。シールを考えた人はエライ。

浅間山をバックに登る

山頂到着!風が強くて岩が露出してました。

山頂直下のあたりに来ると、急激に風が強くなって曇ってきました。山頂に着くと浅間山や四阿山もよく見え、北アルプスも少し雲はかかっていたもののまぁまぁの眺め。ただ、風が強くてゆっくりはしていられないため、急いでシールを剥がして滑走の準備。

さぁ滑ろうとしていたところで、なんとTさんの片方の板が強風に煽られ、板が斜面を勝手に滑って行ってしまいました!しっかり雪に突き刺していたのに、為す術なくあっという間に視界から消えていってしまい、しばらく探したものの結局見つからず、、、。結局諦めてTさんは登ってきた道を歩いて下山することに。なくなった板は古い貰い物だったそうですが、それでもショックですね(>_<) 風は怖い。。。

広くて滑りやすい斜面・・だけど風が強い!

登山道を外れると雪が深くて、スキーを履いていないと腰あたりまで潜ってしまいそう。改めてスキーの偉大さを実感。

気持ちよく滑ってます!

山スキーはゲレンデと違って周りに人がいないので、うまい人がシュンと脇を滑っていくことも無く、不格好でも気にせずマイペースで行けるのがいいですね。まだ誰も踏んでいない雪面にシュプールを描くのはとても気持ちが良かったです!

四阿山 雪期登山(2017年12月17日)

会員5名で長野・群馬県境の四阿山に行ってきました。前夜にあずまや高原ホテルの登山者駐車場に車を停め、翌朝7時過ぎにホテル脇の登山口から出発。夜から降り始めた雪はまだ降っていたものの、それほどの積雪は無いだろうと思って歩き始めました。

牧場脇を進む

でも牧場のあたりに来ると、牧場から来る風の吹き溜まりになっているようで、雪が深く思ったほど進まず。それでも傾斜は緩く雪もサラサラのパウダースノーだったので、楽しく足跡をつけて歩きました。こんもりと雪をかぶったクリスマスツリーもたくさんあり、エビの尻尾になっている枝もありました。

金網のある牧場側からの風が冷たい

林を抜けると風も強くなり、だいぶ時間もかかってしまったので、山頂に着いてもゆっくりせず、神社に手だけ合わせてさっさと下山。

山頂は神社以外は何も見えない

来た道を戻るも、降り続いている雪と風でトレースがほぼ消えていてびっくり。岩がゴロゴロしているあたりは目印のテープもあまり無く、視界も悪かったのでうっかりすると違う方向に歩いてしまいそうでした。

立派なクリスマスツリー

登山口に近づいたあたりで傾いた太陽が林の中に光を注いでくれて、それがとてもきれいで印象的でした。

夕日が差し込む雪の林

登山口に戻ってくると、「2018年は開山1300年にあたるので山頂の社の改修のために小石を上げてください」という小さい看板があるのを発見。登る時に気づいていたら持って行ったのに、、、申し訳ない。山頂や途中にも祠がいくつかあり、歴史のある信仰の山だということを感じました。

今回は他のパーティーにも出会わず、静かな雪山歩きは楽しめましたが、やっぱりもう一度天気の良い時にチャレンジしたいですねぇ。

板労祭ハイキング 芦ヶ久保~丸山~大野峠(2017年11月12日)

板橋勤労者山岳会は略して「板労」。そのお祭りということで、年に1回、会員で集まって盛り上がろう、というイベントをやっています。
昨年までは10月三連休に谷川岳近くの山や沢に山行をして、その晩、川原に集合してたき火を囲んで夜通し食べ飲み語るということが多かったのですが、今年はなるべく多くの会員やその家族も参加しやすいように、近場で日帰りハイキングになりました。

単にハイキングだけだとつまらないので、お昼にちょっとグルメをするということも試みました。
その結果、会員外の人も含め14名が参加し、とても楽しい板労祭となりました。

青空の下、イチョウもきれいです

グルメの方も、お鍋、ちゃんちゃん焼き、ホットサンドなどが並び、食べきれないほどのご馳走でした。お鍋は身体が温まり、ちゃんちゃん焼きは美味、ホットサンドは最高!来年はどんな企画にするか今から楽しみです。(もう1回グルメハイクでもいいなぁ)

お鍋&ちゃんちゃん焼き&ホットサンド完成~

わいわいモグモグ

丸山の展望台で集合写真

巻機山集中 米子沢登り&井戸尾根ピストン(2017年10月8~9日)

会員16名で巻機山集中山行を行いました。10名が米子沢から、6名が井戸尾根から登り、巻機山の避難小屋前の幕営地に集まる山行です。
前夜は登山口駐車場に泊まり、朝7時に沢チームと井戸尾根チームそれぞれ出発。

井戸尾根チームがテント4張やガスなど共同装備の多くを担いで登ったので、なかなか大変でしたが、時間はあったのでゆっくり進みます。ブナの木々がきれいに色づいている中、初秋の風が吹いてきて気持ちが良かったです。

いい感じのブナ林

無事に避難小屋前についてテントを張って、沢チームを待ちます。時間があったので、先に山頂に行く人、スケッチする人、読書する人、昼寝する人、めいめいに時間を過ごします。

テント場付近の米子沢

黄金色の草原。奥の方がイタローテント。

17時をまわっても沢チームが来ないので、心配になってきました。携帯は当然つながらないので、沢から上がってくるパーティーに大人数パーティーを見たかと尋ねると、慎重に安全に登ってるようだから時間かかりそうでしたよ、とのこと。ケガ人がいたら先行パーティーを出して救助を呼びに来るだろうし、まぁ時間切れになってもツェルトでビバークできるから大丈夫だろう、と理解してこの日は先に寝ることにしました。

すると、21時をまわったころに沢チームが到着!大慌てでお湯をわかし、ねぎらいました。みんな疲れてはいたものの、とにかく無事に笑顔で上がってきてくれて本当に安心しました。(達成感や安堵感で皆ハイテンションになっていたため、周囲のテントの方に迷惑をかけてしまいました、ごめんなさい)

翌朝、山頂に行ったものの朝からガスで何も見えませんでしたが、みんなで井戸尾根をゆっくり下る時には晴れてきれいな紅葉が見られました。井戸尾根はひたすら下りだし、行きはテント4張りを6人で持っていましたが、帰りは全員で分担しているので、荷物がすっかり軽くなって楽々。色づいたブナを眺めながらたくさんおしゃべりして歩きました。

テント場前で全員集合!

黄金色に紅も差しています

今回、全員が無事に集合山行できたという点では成功でしたが、予定よりもだいぶ時間がかかってしまったことに対しては会の中でもよく検証して、より安全な登山ができるようにしていきたいです。

以下は米子沢の写真をどうぞ!
おまけ↓

メンバーが持ってきた福クッキー