日和田山・岩場搬出訓練(2015年9月6日)

岩登りをしていて、もし誰かが怪我をして自力で降りれないとき、安全な場所まで仲間が降ろす必要があるかもしれません。そんな時のため、負傷者を安全域まで搬出する訓練をしました。

まずは怪我をした人の状況や、搬出方法などのレクチャーを受けます。
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救助者と負傷者を降ろすためにしっかりとした樹幹にロープを結びます。絶対に解けることのないよう、しっかりと結びます。
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二人分の荷重を負って降ろすので、懸垂下降時のロープの制動を増す工夫が必要です。
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負傷者役を背負って下降します。力が要ります。
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テラスからの収容のため、「斜張り」の準備をします。
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負傷者をロープにセットし、
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下までゆっくりと降ろします。アスレチック気分ではありません。
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この日はこれ以外にも初心者向けの基本的なロープワークの講習も行いました。

怪我などの事故はあって欲しくはないのですが、もしもの時に備えは必要です。真剣に学んだ一日でした。安全登山を心がけましょう。

尾瀬・笠科川井戸沢(2015年8月30日)

今回も沢の報告です。沢以外の山行もあるのですが、夏は沢の写真で涼んでください!・・といっても今年のお盆以降は雨続きでなかなか思うような山行ができませんね。今回、笠科川のタル沢・ワル沢を遡行して、井戸沢を下降する予定でしたが、雨のため、流域面積の小さい井戸沢の方を遡下降してきました。

前日から弱雨で、夜半に一時強く降ったりしつつも、朝10時過ぎには小ぶりになったのでいざ、井戸沢へ突入!ちょっと肌寒かったですが、深く浸からなければいけないところはなく、快適に歩いて行けます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAナメ滝は苔がついていてちょっと滑ります。OLYMPUS DIGITAL CAMERAホールドが豊富な滝は思い思いに取りつきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA露に濡れた草花もきれいです。OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAそれほど水量は増えていないようで、ほとんど濁らずきれいな流れでした。OLYMPUS DIGITAL CAMERADSCN11791時間半ほどで二俣に到着。タル沢・ワル沢を遡行して来る計画でも、このあたりで井戸沢に出てくる予定だったので、遡行終了し、Uターン。苔が滑るところもあり、用心しながら下ります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 懸垂下降の練習に最適なポイントもあり、ベテラン勢に見守られて、比較的新しく入った会員で支点工作をしました。DSCN1194 OLYMPUS DIGITAL CAMERA実は今回の参加者6名の内2名は3年前にも来ているのですが、雨で沢が増水していて、沢に一歩も入らず帰ってきたとのこと。今回も雨でしたが、一応井戸沢の遡下降はできたので、一歩前進です(^_^;)タル沢の入渓点をちらっと覗いてきましたが、美渓の雰囲気を感じました。また次回のお楽しみということで、今回はゆっくり南郷温泉しゃくなげの湯に寄って帰ってきました。

まだもう少し沢登りを楽しみたいので、残暑よ、戻ってきておくれー!

谷川連峰・東黒沢(2015年8月2日)

連日の猛暑の中、極上の涼を求めて東黒沢へ沢登りに行ってきました。

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土合の駐車場から東黒沢に沿って山道を進み、適当なところで沢床に降ります。
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早速きれいなナメ床が出迎えてくれます。
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程よく冷たく、澄んだ淵へ涼を求めて飛び込んだりします。
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やがて目の前に東黒沢の名物、「ハナゲの滝」があらわれました。ハナゲって…(笑)
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あまりにも気持ちいいので「ハナゲの滝」を前に隊長は寝ています。それとも昨晩飲みすぎ?
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一休みのち、「ハナゲの滝」を登ります。
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その先も快適な遡行を続けます。
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まん丸な巨岩をすり抜けます。
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白毛門沢の出合に到着。見事なケルンが積んでありました。
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東黒沢をさらに進みます。
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本当に快適なナメ床がどこまでも続いています。沢筋を吹く風も心地いいです。
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二次元画像でこの快適さを伝えるのは難しい。
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ときどき滝を登りつつ…
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徐々に水量も少なくなってきました。
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ここが今回の目的地、丸山沢の分岐です。陽が入って眩しいです。次回の沢旅はさらにここから先の宝川方向へ乗越す計画です。山中一泊の沢旅が楽しみです。
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下山はもと来た沢筋を下りましたが、ウォータースライダーで爽快に(笑)
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吾妻連峰・前川大滝沢(2015年7月12日)

山形と福島の県境にある吾妻連峰の大滝沢に3人で行ってきました。少し遠いので前日は早めに東京を出て、入渓点近くの駐車場でゆっくりまったり、満天の星空とホタルも楽しめました。

駐車場からすぐに入渓できるのもうれしい。そしてすぐにきれいな滝。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA続いて、沢の名前となっている滑川大滝も入渓して30分くらいで登場!雄大な大滝に目を奪われました。末広がりの形と、赤い岩盤と白い水のコントラストが美しい。

大滝mazu-大滝はとても登れそうにないので、左にあるしっかりした巻道を行きます。2か所、短い距離だけど、下が切れ落ちていて緊張するトラバースがありました。

岩間からお花も咲いていました。

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岩が赤いというよりもおそらく水の中の鉄分が多くて、水があたっている岩が赤くなっている感じがしました。水自体は透明なんだけど。フリクションはかなり良くて、直登できる滝ばかり。

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大滝沢は大滝はもちろん素晴らしいですが、広くて明るいナメ床が続いていて、こんな天気のいい日はとても清々しく開放的な気持ちにさせてくれます。うーん、最高。

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OLYMPUS DIGITAL CAMERA登山道とクロスするところで遡行終了。下山道も踏み跡はしっかりしています。ところどころ、炭鉱か何かの貨物用の廃線路が残っていて、郷愁を誘います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA何よりうれしいのが下山したところに滑川温泉があるということ!こんなにすべて揃った素晴らしい沢があるなんて。まったく幸せすぎます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA本当に気持ちのいい素晴らしい一日でした。天気のいい日だったけど遡行中他のパーティは見かけず、独占状態だったのも良かったです。ぜひまた行きたいです!

奥武蔵・クリーンハイク(2015年6月7日)

毎年6月の第一日曜日はクリーンハイクです。日頃楽しませてもらっている山への感謝を込め、登山道とその周辺のゴミ拾いをおこなっています。今年は奥武蔵の高麗駅から日和田山、物見山、ユガテを経て東吾野駅までのコースです。

西武線高麗駅から日和田山登山口に来ました。ここまでの道路上にもタバコの吸殻などがいくつも落ちています。
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日和田山の山頂にある高麗神社奥宮からの展望は素晴らしい。大勢のハイカーもいました。すれ違うハイカーの皆さんから、「ゴミ拾い、ご苦労様です。ありがとう。」と声をかけて頂き、嬉しくなります。
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物見山の山頂に到着です。ここまでにも空き缶や雑誌など、いろんなものがゴミとして落ちていました。
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途中の山道で野菜の無人販売所がありました。新鮮で美味しそうなお芋を購入。
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ちょうど昼時にユガテに到着。ここでお昼ご飯です。
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その後も東吾野駅から武蔵横手駅まで、道路に落ちているゴミを拾いながら歩きました。持参したポリ袋はゴミでいっぱいでした。

今日一日の労をねぎらい、みんなで打ち上げです。山もきれいになり、ビールもひときわ美味しかったです。
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最近の山の中は登山者のマナーも改善してかなりきれいになってきましたが、最寄りの駅やバス停から登山口に至る道路上にゴミがまだまだ見られます。山への敬意を忘れず、ゴミはきちんと持ち帰りましょう。

雨ヶ立(2015年4月12日)

谷川連峰の朝日岳の東方に雨ヶ立(1626.7m)があります。山スキーのメンバーもまじえて宝川温泉から前夜泊で行ってきました。(↓山頂にて)

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宝川温泉の駐車場から出発です。宝川沿いの林道を歩きます。
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快晴のもと、雪原を歩きます。
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途中、こんな隧道を通過します。
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川の中の丸い岩が雪を載せています。タオルを載せて温泉に浸かっているようだと誰かが言いました。
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林道途中のゲート前で一休み。ここには宝川林業試験地観測所があります。
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ここから左岸の尾根を登ります。
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スキーのメンバーも板にシールを施し、ズボッと足がめり込むこともなく快適に斜面を登っていきます。
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平坦な場所に出ました。高原のようです。
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尾根に取り付き、急斜面を登って高度を上げます。
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稜線に上がり、休憩です。結構きつかった〜!。
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遠く双耳峰の谷川岳が見えます。
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急登を迂回してきたスキーのメンバーとここで合流です。
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緩やかな斜面を登り、山頂を目指します。背後には上州武尊山が堂々とそびえています。
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山頂までもう少し。
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雨ヶ立山頂です。
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西側は白毛門から巻機山へと続く稜線が一望できます。昨年の春合宿ではこの稜線を向こう側から眺めていたことを思い出します。東側は北から平ヶ岳や燧ヶ岳、日光白根山も見えていましたが、上手に写真が撮れなかったのが残念。山頂からの景色を楽しみながら大休憩しました。
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さて、展望を楽しんだのち下山です。スキーを履いたメンバーたちは颯爽と滑り降りてゆきます。雄大な景色の中、楽しそうです。
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続けとばかりに徒歩のメンバー達もシリセードで。いい歳したメンバー達のはしゃぎっぷりをご想像ください(笑)
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こうして最高の天気の下、大展望を堪能して雨ヶ立登山を終えたのでした。
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八ヶ岳・阿弥陀岳南稜(2015年3月21/22日)

連休を利用して雪山バリエーションルートの入門コース、八ヶ岳・阿弥陀岳南稜を登ってきました。

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早朝、舟山十字路を出発します。天気は上々です。
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林道の雪は中途半端にしまっており、油断すると「ズボッ」と踏み抜きます。
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1時間ほどで旭小屋に到着。小休憩のち、急な山道に向かいます。
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延々と急登をこなし、稜線上の高まりのような立場山山頂に到着です。展望はありません。
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立場山を越え、樹林のきれた場所に出ました。前方に阿弥陀岳が現れます。明日はあの頂上に立つと思うと心が高ぶります。
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さらに進むと「青ナギ」と呼ばれる鞍部に出ます。ここで幕営もできそうですが、今日はさらに先を目指します。
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無名峰のきつい登りかえしを終え、P1手前の鞍部に幕営です。明日登る各岩峰が見通せます。
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また明るいうちから酒盛りです。非日常は実に楽しい(笑)
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刻々と表情を変える阿弥陀岳。明日はあの頂を目指します。楽しみです。
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翌朝、ガスの中を出発です。
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P1、P2を越え、核心部のP3ガリーの入り口に着きました。
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凍結した沢床をアイゼンとピッケルのピックを突き立てて登っていきます。ここは絶対に転んではいけません。緊張を強いられます。
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写真を撮るのも必死です。そういえばガスがとれてきて麓まで見えるようになっていますね。
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やっとP3ガリーを越えました。稜線上からはP4と阿弥陀岳山頂が見えます。
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左側が深く切れ落ちたP4トラバース。こっちの方が怖いんですけど(汗)
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P4の稜線に出ました。今まで越えてきた岩峰群が一気に見通せます。背後には山頂への緩やかな雪面が続きます。
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やりました。阿弥陀岳南稜、登頂です。
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最高の天気です。360度の大展望。ずーっとここで眺めていたい気分です。今までの頑張りが報われた感動でいっぱいです。
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帰りは御小屋尾根を下ります。
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舟山十字路への林道が素晴らしい山行を讃える花道のように思えました。
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西上州・荒船山(2015年2月8日)

西上州の荒船山に登ってきました。山頂が平らで麓から見上げると航空母艦のような特徴的な形の山です。第3期火山のカルデラの一部で、侵食によりこのような形が残りました。日本二百名山の一つです。

イタローの山行は前夜泊が多いです。今回も麓でテント泊ですが、例によって酒盛りです。これだけは省けません(笑)
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翌朝。曇天ですが山行に支障はないようです。準備を整えて出発です。
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比較的気温も高く、ウェアで温度調整です。
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荒船山の特徴である断崖が見えてきました。150mはあるそうです。
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途中の水場「一杯水」は凍結していました。
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急斜面を登ると…
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頂上台地に出ます。さしずめここは船の甲板ですね。本当に平らで高原を歩いているようです。
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断崖を大地の上から覗きます。もっと縁まで寄って覗き込みたいのですが、大変危険です。過去に転落事故もあったそうです。
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だ、だから危ないって…。ドキドキします。
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少し先に東屋と艫岩展望台があります。ガスで展望はあまりよくありませんでしたが、高度感はあります。
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皆で集合写真です。
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頂上台地をさらに進み、林の向こうに見える最高点の経塚山を目指します。
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ひと登りで最高点の経塚山に着きました。
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下りはアイゼン装着して慎重に。
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振り返ると頂上台地の端っこに経塚山が見えました。
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今日も無事に下山です。荒船山、楽しい登山でした。
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霧積温泉・アイスクライミング(2月1日)

イタローでは毎年この時期アイスクライミングに行きます。昨年は湯川でしたが、今年は霧積温泉のゲレンデです。

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お天気に恵まれました。霧積温泉「霧積館」跡の駐車場を利用させてもらいました。
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氷壁脇の斜面を登ってトップロープの支点工作をします。
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さぁ、ロープも張られ、アイスクライミングのトレーニング開始です。
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氷の質はやや硬めです。
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氷柱の上部はカッチカチです。
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ベテランは年代物のアイスバイルでも難なく登ってしまいます。
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氷柱に取り付くまでの斜面もツルツルで緊張感があります。
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各種アイスバイルが並びます。
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午後は別の氷壁でリードの練習をしました。
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下降支点に利用したアイススクリューの回収方法を教えてもらいました。
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丸一日たっぷりアイスクライミングを楽しめました。
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